定点観測、旧日立本社ビル解体から思うこと

2008年 解体前(photo by deha712) 2010年 解体後
事務所の南側にそびえ立つ20階建ての事務所ビル。
先日このビルの解体工事が始まりました。
この定点観測は2008年11月01日から2010年2月28日までの解体の記録です。
このビルは1983年に日立製作所の本社ビルとして竣工し、
その後、森ビルの所有となり、再開発のため、わずか25年で解体になりました。
・費用対効果だけで、物事が進んでいいのだろうか
・住宅業界では200年住宅という言葉が今年は流行った
・事務所の入居している宝生ビルは今年で築40年になる
・あのビルの先にはどんな景色がるのだろうか
・解体されるビルの観測をしよう
解体されるビルを見ながらいろんなことを考えました。
解体期間:2008.10.31〜2010.6.30
解体面積:526平米
石綿(アスベスト)除去工事
解体期間:2008.10.31〜2009.02.28
定点観測していた旧日立本社ビルが解体され見えて来たモノは……。
広い空と聖橋の先にあるニコライ堂の鐘の音でした。
あの鐘の音を聞いた時、自分がこの街にいることを、改めて実感しました。
街の気配を感じながら生活できることは、幸せなことです。
消費することだけが目的でなく、
街の持つ「感性」と「調和」できる建物が増えれば
街がもっとゆっくりと変わっていける。
旧日立本社ビルの解体からそんなことを思いました。
2009年 神楽坂建築塾 修了製作(研究生:酒井 哲)





