多摩のあゆみ 163号
- 2016.08.18
(財)たましん地域文化財団発行季刊誌「多摩のあゆみ」163号が発行されました。
今回の建築雑想記では国立のフランス料理店「ル・ヴァンド・ヴェール」を紹介します。この建物は昭和2年に建てられた文化住宅で、国立大学町創設期から国立を見守ってきた数少ない建物の一つです。その後、日本基督教団国立教会の集会所として活用され、昭和41年にフランス料理店へと改装されて現在に至ります。
国立駅から大学通りを歩くこと数分、店舗ビルが連なる街並の間に洋風な門扉があります。通りに面した間口はわずか二間程なので、気を付けていないと見過ごしてしまいそうな場所です。足を止めて、門扉の奥を伺ってみると、緑あふれるアプローチの先にひっそりと白い洋館らしき建物が……。
「多摩のあゆみ」は多摩信用金庫の各支店で無料配布している多摩の地域誌です。ご興味のある方は最寄りの支店でお求め下さい。