診療項目の変更に伴う、木造2階建ての診療所のリフォーム(リノベーション)です。
改修前の問題点、変更希望内容を綿密にヒアリグを行い、状況を整理しました。その結果、事務室の壁を取り払らい、回遊性のある動線計画となりました。増築は行わず、間取りの変更で明るさと広がり感を創出しました。また、今回は診察を継続しながらの工事となったため、工期を分けて、診察に支障のないように工事を進める方式をとりました。
診察室・処置室はプライバシーに配慮し、レントゲン室・検査室はゾーン分けして、最新の設備に対応しました。電子カルテ院内LANの構築も今回の工事の大きな目的の一つとなりました。
リフォームでは計画案作成時に既存建築の調査を行いますが、床下や天井の裏、壁の中など、どうしても目視で確認できない部分があります。今回の工事でも、撤去する予定の柱が天井を壊してみると構造上重要な柱であることがわかり、再検討を行いました。改修工事では解体工事終了後に計画案が可能かどうか現場で検討し、構造上、施工上、無理の無い最善の方法を選択します。
築26年、診療所リノベーション、耐震補強、空調計画、自然素材、借景、回遊性のある動線