設計実例

旧藤倉小学校/リノベーションリフォーム

尾根側の外観、減築部分の建具を再利用してファサードを再構成した
尾根側の外観、減築部分の建具を再利用してファサードを再構成した
  • 尾根側の外観、減築部分の建具を再利用してファサードを再構成した
  • 尾根側の内観。将来の食堂・ホールとなるスペース。
  • 宿泊室内館、間仕切り壁を撤去して昔の教室を再現
  • 通りからの外観、尾根に建つ木造校舎
  •  既存のトラスを解析したところ、構造上問題ないことが確認できた
  • トラス金物の締め直し、マーキングしながら全ての既存金物を締め直した
  • 宿泊室の防火区画、小屋裏も石膏ボードで区画し、隙間を防火シーリングで塞いだ
  • 基礎の沈下が激しかった南東角は、ジャッキアップして地盤を締め固め、RC基礎を新設
  • 既存の耐力壁を残しながら、地震力を地盤に伝達させるために、耐震フレームを外側に新設した
  • NPOによるDIY作業、100枚を超える木製建具が丁寧に再塗装された。
  • 改修前の道路側の外観
  • 劇団の作業場時代、教室を間仕切って宿泊室としていた
  • 当初の造成地からはみ出して増築していた教室、今回の改修で減築し、適正な姿に戻した

農山村文化を引き継いだ木造校舎を簡易宿泊施設にリノベーション

 旧藤倉小学校は檜原村の藤倉地区に昭和29年に建てられた平屋建ての木造校舎です。学校は昭和61年に閉校となり、しばらく劇団の活動拠点として使われていました。その後、藤倉地区の環境保全と活性化支援を目的としたNPO法人さとやま学校・東京が建物を引き継ぎました。閉校後は抜本的なメンテナンスが行われない状態が続いたため、建物の老朽化が進行していましたが、この度、簡易宿泊所とNPOの事務所にリノベーションされました。

 タウンファクトリーでは既存建物の調査・診断、木造校舎の保存活用計画、改修工事の設計・監理を担当しました。引き渡し後に、さとやま学校・東京によるDIYで、塗装工事や左官工事、外構工事が行われ、建物が見事に蘇りました。

 住宅医による改修事例として旧藤倉小学校改修工事が住宅医協会のホームページで紹介されました。
 「山村文化を引き継ぐ木造校舎を簡易宿泊施設にリノベーション」
 こちらで詳しく掲載していただきましたので、ぜひご覧ください。

歴史的建造物、保存活用計画、木造校舎、簡易宿泊施設、防火対象物工事計画届、減築、DIY

内 容:
リフォーム(戸建て)  耐震補強  現況調査  建築関連法規適合調査  助成金利用
場 所:
東京都檜原村
構 造:
木造平家建て240m2(315m2から減築)
施 工:
有限会社 吉澤工務店
その他:
農林水産省農山漁村振興交付金