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多摩地域の住宅史 お食事付き講座 2024年秋

  • お知らせ
  • 2024.10.01


「歴史的建造物を通して学び、味わう講座」では住居系の歴史的建造物の魅力を学びながら、多摩地域の住宅史を概観します。学びの後は実際に建物を体感し、さらに歴史的建造物等でお食事を楽しむことのできる、五感で味わう歴史探訪講座です。2022年から2024年の春にかけて6回実施してきました。この秋はご好評だった「カフェ沖本」と「日野宿本陣 + カフェ花豆」の2講座を再び実施します。

11月13日:カフェおきもと
国分寺崖線に昭和7年に建てれられた別荘建築で、カリフォルニア大学で建築を学んだ建築家・川崎忍による設計です。木造下見板張りの簡素なコロニアル様式であるものの、洋館としてのツボを押さえた純正洋館といえる傑作です。昭和12年に沖本至により和館が増築され、こちらは数寄屋造りの近代和風住宅と贅を尽くした和館となっています。共に国の登録有形文化財に登録されています。沖本邸の特徴的なところは、洋館が日常的な空間で、和館が接客空間となっていて、昭和初期に建てられた一般的な洋館付和風住宅と使い勝手が逆になっているところです。洋館と和館の魅力を体感した後で、洋館でお食事をお楽しみください。

12月3日:日野宿本陣 + カフェ花豆
本陣は街道筋の一般的な宿泊施設である旅籠と違い、大名や幕府の役人等が宿泊する施設です。日野宿本陣は甲州街道日野宿の名主、佐藤彦五郎(土方歳三の義兄)により江戸末期に建てられました。民家の特徴と武家住宅の特徴を合わせ持つ建物で、都内に現存する唯一の本陣建築として日野市指定文化財及び東京都指定史跡に指定されています。大名クラスの宿泊する上段の間は、明治時代に有山家に移築されていますが、この講座では移築された上段の間の外観を庭園から見学し、敷地内に併設するカフェ「花豆」でランチをいただくコースとなっています。12月初旬は有山家の庭園の紅葉が見頃になります。日野宿の近世の遺構を学びつつ、「花豆」でランチと紅葉をお楽しみください。

申込等は多摩らいふ倶楽部のホームページをご覧ください。