間取りも、施工業者も決まっているけど、もっといい家にしたい!?
そんな相談からスタートしたプロジェクトでした。
依頼主の話を要約すると、土地と建物を販売している業者(パワービルダーと業界では言われている)と家づくりを契約したが、標準の間取りにしっくりいかず、なんとなかできないだろうか……とういうお話なのです。早速、敷地を見てみると、北側接道の3棟のミニ宅地開発住でしたが、通りを挟んで広い庭をもつ住宅があり、工夫次第で広々と緑を感じる家ができるような予感がしました。
我々がどのようにこのプロジェクトに関わることができるのか、建設業者に相談に行くと、以外にも好意的に対応してくれ、間取りを変更することができるようになりました。お客様の要望を第一にしたいとのことで、嬉しい限りです。ただし、条件もありました。それは、ミニ開発の設計工期を守る事、面積を変えない事です。間取りを変えても基本的には坪単価は変わらず、逆に実施設計レベルの詳細な図面を見積り、調整等を繰り返すことの方が、時間と予算がかかるとのことです。スピードが肝心なのです。
建坪が12坪しかないので、パズルを解くように必要居室の配置を検討しました。敷地環境を最大限に取り入れると2階北向きの食堂という一つの解ができきました。狭小地ながらも、緑と太陽の光を感じる事のできる間取りが完成しました。
北側接道の敷地 2階リビングダイニング 借景の窓 階段巾1m