建築なんでも相談日:ハロ・リバ・デイ 09月お休み
- 2016.09.18
台風シーズンとなりました。
この年の台風は多摩には影響がないと高をくくっていたら、裏山の樹が倒れて事務所に当る寸前でした。倒れた方向が悪ければ太田の机に直撃していたので、胸を撫で下ろしました。どうも根元から腐っていたようで、いつ倒れてもおかしくない状態でした。自然災害による被害は、そのものの要因というよりも、弱点が露呈するケースの方が多いのではないでしょうか。日々の点検、これがやはり重要だと改めて思いましたが、、、、なかかなできないのが実情でして、せめて身の回りから!
ハロリバディのご案内とこの一ヶ月間のダイジェストをお伝えしたいと思います。
■今月のハロリバデイはお休みとなります
ハロリバデイは毎月第4土曜日に事務所を開放し、誰でもふらっと立ち寄れる日のことですが、9月24日は、桑ハウス(旧第一蚕室)の登録有形文化財へ申請を記念したシンポジウムの日と重なってしまったため、急遽中止となります。桑ハウスはTownFactoryが事務局を行っている仲田の森遺産発見プロジェクトで保存・活用を応援している近代建築で、9月24日はシンポジウムのお手伝いに終日入っています。興味のある方は是非シンポジウムにご参加下さい。
『旧蚕糸試験場第一蚕室登録有形文化財記念シンポジウム』
■TownFactory 2016.09月 月間日誌
・HRK改修工事 無事竣工しました
昭和47年築の店舗併用住宅の改修工事(耐震補強、部分断熱改修)です。
写真の整理ができましたら、HPで紹介したいと思います。
・SZK改修工事 10月下旬竣工予定
昭和45年築の専用住宅の改修工事(耐震補強、部分断熱改修)です。
ようやく内装工事に入りました。先日タイル工事が始まり、いい感じに仕上がってきています。タイル割りがピタッと納まると嬉しいです。
・LVV維持管理計画 無事終わりました
昭和3年に建てられた専用住宅(現在は店舗)の修繕工事です。
工事の終わった次の週に台風がきて心配しましたが、屋根のブルーシートも問題なかったので一安心です。維持管理計画の立案はコンサルティング業務ですが、今回は現場の監修まで行ったので大変な業務となりました。「抜本的な修繕ではなく、損傷部を改善して数年は使い続けたい」そのような要望は実は多くあり、我々も可能な限り対応したいと思います。限られた予算で建物の魅力を損なわずに応急処置を施すことになるので、建物の状況を速やかに判断できる「目」がポイントとなります。LVVの業務を通して一つの解が今回見えてきたような気がします。
・HSG改修工事
大正15年に建てられた住居兼下宿屋の改修工事です。
第一回目の調査(主に構造)が無事終わりました。この建物は増築を繰り返している建物ですが、大正期の架構には敷土台が使われていて構造からも建物の建築年が読み取れました。9月末には第二回目の調査を行います。
・KWH整備計画(COCOON設計室への業務協力)
昭和6年に建てられた絹産業遺産を登録有形文化財にし、保存活用計画を策定するお手伝いしています。
※COCOON設計室
2007年より仲田の森遺産発見プロジェクト(市民活動)で関与していた昭和初期に建てられた絹産業遺産を具体的に整備するための基本構想等の業務を行うために、有志で立ち上げた一級建築士事務所です。TownFactoryの太田陽子が代表となり6月末より正規式に始動しました。
・多摩のあゆみ「建築雑想記」
次号は高尾の旧浅川支所を紹介します。今回は、天井点検口から小屋裏に入ることができることが分ったので、市の担当者と一緒に棟札の調査を行う予定です。何が書かれているのか楽しみですが、少しやり過ぎのような気もしています、、、。
・築楽(ちくら)の会
9月14日の第18回見学会では旧三河島汚水処分場施設(重要文化財)を見学しました。