昭和61年建築の木造家屋のリノベーション工事です。
施主の要望は
・両親の建てた家を、リノベーションして住み継ぎたい。
・耐震補強を行い住宅の寿命を延ばしたい。
・必要十分な断熱、自然採光通風を確保し、化石燃料に頼らない家にしたい。
・リビングを中心に家族が空間を共有した、自由な時間を過ごせる家にしたい。
というものでした。
耐震補強、断熱改修を確実に行うため、
屋根を降ろし、スケルトン状態になるまで既存家屋を解体しました。
設備の更新を行い、新しいライフスタイルに合わせた間取りに変更しました。
室内は回遊性のある機能的な動線に整理
建具は引戸と障子を積極的に使い、
開けたり閉めたりしながら間仕切りを可能にしました。
北側道路に面した敷地だったため、既存家屋は玄関としての「表」の顔と
水廻り等の窓が点在した「裏」の顔が同居した外観でした。
木格子と縦羽目板張りのデザインで北側の外観を整え、
閉鎖的だった門扉を撤去して、開けた和モダンな玄関にしました。
住宅のどこにいても、風と光、家族の気配を感じることのできる家へと再生されました。
築25年、採光・通風 耐震・断熱改修、アイランドキッチン、書斎、和モダン、リノベーション
掲載誌 DIME 12号 2013年